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労災と傷病手当金 どちらが有利?

労災と傷病手当金 どちらが有利?

はじめに

労働災害や傷病手当金について迷っていませんか?日常の仕事中や通勤中に起こる不慮のケガや病気に対して、どのような補償が受けられるのかを正しく理解することはとても大切です。ここでは、労災保険と健康保険による傷病手当金の違いや、どちらがより有利かについて解説していきます。

Q&A形式で理解する労災と傷病手当金

Q1: 労災とは何ですか?

A: 労災とは「労働災害」の略で、仕事中や通勤・退勤中に従業員が負ったケガや病気を指します。業務災害と通勤災害の2つに分類され、労災保険による補償を受けることが可能です。

Q2: 傷病手当金とは何ですか?

A: 傷病手当金は、仕事外でのケガや病気に対して支給される手当です。従業員が健康保険に加入している場合に、一定の条件を満たすことで支給されます。

労災と傷病手当金の違い

労災保険と傷病手当金は、ケガや病気の原因が業務中かどうかで補償の対象が異なります。それぞれの違いについて、以下の点で確認していきましょう。

  • 原因:労災は仕事中または通勤中に発生したケガや病気、傷病手当金は業務外の原因によるもの。
  • 支給金額:労災保険では給付基礎日額の80%が支給されますが、傷病手当金は67%程度しか支給されません。
  • 支給期間:労災保険は症状が固定するまで支給されますが、傷病手当金は1年6ヶ月が限度です。

労災と傷病手当金はどちらが有利?

労災保険の方が、支給金額・期間・対象者の観点から見て有利といえます。

  • 支給金額:労災保険は給付基礎日額の80%、傷病手当金は約67%。
  • 支給期間:労災は治療終了まで継続されますが、傷病手当金は最長1年6ヶ月です。
  • 補償対象者:労災保険はアルバイトやパートも対象に含まれますが、傷病手当金は健康保険加入者のみ。

労災と傷病手当金は併用できる?

残念ながら、労災保険と傷病手当金を併用することはできません。なぜなら、労災保険は仕事中のケガに対して、傷病手当金は業務外のケガや病気に対して補償を行うものだからです。

労災申請と傷病手当金の注意点

  • 支給開始のタイミング:労災保険も傷病手当金も、仕事を休み始めてから3日間の「待機期間」があり、4日目から支給が開始されます。ただし、この3日間のカウント方法には違いがあるため注意が必要です。
  • 期間の違い:労災保険は治療終了まで継続的に支給されますが、傷病手当金は支給開始から1年6ヶ月の間に限られます。

弁護士に相談するメリット

労災や傷病手当金の申請には、細かな書類や手続きが必要です。また、労災が認められるかどうかも個別のケースにより異なるため、専門的な知識を持つ弁護士のサポートが不可欠です。

弁護士に相談することには、以下のメリットがあります。

  • 専門的なサポート:労災事故に精通した弁護士が対応し、最適なアドバイスを提供します。
  • 初回相談無料:対面、オンライン、電話相談に対応しており、全国どこからでも安心して相談できます。
  • 迅速な対応:複雑な書類作成や手続きを迅速にサポートし、スムーズな解決を図ります。

労災や傷病手当金の手続きでお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

労災と傷病手当金の違いや、それぞれのメリット・デメリットを理解することで、どちらが自分にとって有利か判断することができます。また、労災事故の対応は複雑になることが多いため、専門家のサポートを受けることが重要です。弁護士法人長瀬総合法律事務所では、労災事故に関するご相談に対応していますので、お気軽にお問い合わせください。

動画のご紹介

労災でお悩みの方に向けて、労災に関する解説動画を公開しています。ぜひご視聴ください。

【労働災害の動画のプレイリストはこちら】

この記事を書いた人

⻑瀬 佑志

⻑瀬 佑志

弁護士法人「長瀬総合法律事務所」代表社員弁護士(茨城県弁護士会所属)。約150社の企業と顧問契約を締結し、労務管理、債権管理、情報管理、会社管理等、企業法務案件を扱っている。著書『コンプライアンス実務ハンドブック』(共著)、『企業法務のための初動対応の実務』(共著)、『若手弁護士のための初動対応の実務』(単著)、『若手弁護士のための民事弁護 初動対応の実務』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が書いた契約実務ハンドブック』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が実践しているビジネス契約書の読み方・書き方・直し方』(共著)ほか。

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