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弁護士に相談するメリットと費用

はじめに

「過労死・過労自殺で家族を失ったが、会社がまったく協力しない」「長時間労働が常態化しているが、労働基準監督署に言っても改善されない」こういった状況に直面すると、弁護士に相談することを検討する方が多いでしょう。しかし、弁護士に依頼する費用どんなサポートが得られるのか、よくわからないという声も少なくありません。

実際、過労死や過重労働トラブルでは、労災保険の認定申請から会社への損害賠償請求(示談・裁判)まで、多岐にわたる法的手続きを並行して進めなければならないケースが多いです。また、企業相手に証拠開示を要求したり、裁判を戦ったりするには専門知識が必要であり、弁護士のサポートがあるか否かで結果が大きく変わることも珍しくありません。

本稿では、過労死・過重労働トラブルで弁護士に相談するメリットと、気になる費用の仕組みを中心に解説します。場合によっては着手金無料や成功報酬型で対応可能な事務所もあります。必要性や費用対効果を正しく理解し、適切なタイミングで弁護士に依頼することで、法的救済の道が大きく開けるでしょう。

Q&A

Q1. 過労死・過労自殺の遺族が弁護士に依頼する主なメリットは?

労災保険申請で業務起因性を立証する支援、会社への損害賠償請求(示談・裁判)を代理してくれるなど、複雑な手続きを一括対応できる点が大きいです。

Q2. 弁護士費用ってどれくらいかかるの?

事務所ごとに異なりますが、着手金(着手時に支払う)と成功報酬(獲得した賠償金の数%)という形が一般的。過労死事件の賠償額が大きい場合、成功報酬が数百万円以上になるケースもあります。

なお、当事務所では着手金無料の費用体系を設定しています(個別の事案によって異なる場合があることはご留意ください)。

【弁護士費用についてはこちら】

Q3. 費用倒れを防ぐにはどうすれば?

着手金無料(完全成功報酬制)を採用している弁護士もあります。費用倒れリスクが心配なら、事前に見積り費用体系を詳しく聞き、複数事務所を比較するとよいでしょう。

Q4. 労災保険は自力で申請できるのでは?

可能ですが、会社が非協力的な場合や不服申立が必要な場合には法律の専門知識が求められます。弁護士が介入すると、証拠集めや論点整理がスムーズになり、不支給が覆る事例もあります。

Q5. 相談時に何を準備すればいい?

勤怠記録ハラスメント証拠、医師の診断書、会社とのやり取りメールなど、業務との因果関係を示す資料をできる限り揃えると、弁護士の判断が早まり、より的確なアドバイスを得やすくなります。

解説

ここからは、過労死や過重労働トラブルで弁護士に依頼するメリットを具体的に示し、気になる弁護士費用の目安費用倒れを回避するポイントを詳しく掘り下げます。

弁護士に依頼する主なメリット

労災保険の申請・不支給時の異議申立
  • 労災保険で業務上の死亡・傷病と認定されるには、長時間労働ハラスメントなどを示す客観的証拠が欠かせない。
  • 弁護士は会社に対し、証拠開示請求を行ったり、監督署に提出する書類作成を代理し、認定可能性を高める。
会社への損害賠償請求
  • 安全配慮義務違反が疑われる場合、過労死・過労自殺の遺族は会社に対し逸失利益・慰謝料などを請求できる。
  • 弁護士が示談交渉を代行し、数千万円〜1億円超の和解金を獲得する例も。示談不成立なら裁判へ移行し、法的戦略を構築する。
不支給・低等級認定への対応
  • 監督署が「業務外」と判断しても、弁護士が審査請求・再審査請求で追加証拠(診断書、残業記録)を提出し、認定を逆転させた例がある。
  • 精神障害による自殺など発症時期が曖昧な場合も、弁護士が精密に時系列を立証できる。
法的知識・判例に基づくアドバイス

過労死の判例や安全配慮義務の司法判断を熟知しており、裁判所がどのような証拠を重視するかを踏まえた戦略を打ち立てられる。

精神的負担の軽減

遺族が会社と直接やりとりするのは大きなストレス。弁護士が全面対応すれば、感情的対立を回避し、冷静な交渉・紛争解決が進む。

弁護士費用の一般的な仕組み

着手金・報酬金(成功報酬)
  • 着手金:事件を依頼する際に支払う費用。成功・不成功にかかわらず返金されない。
  • 報酬金(成功報酬):事件解決で獲得した賠償金に応じて一定割合を支払うケースが多い。
完全成功報酬制
  • 着手金を0円にして、獲得賠償額の一定割合を成功報酬として受け取るスタイル。依頼者が費用倒れを防ぎやすいメリットがある。
相談料
  • 初回相談は無料相談を行う事務所もあります。
  • 本格的な依頼をする前に複数事務所を比較検討することも選択肢にいれるとよいでしょう。

費用倒れリスクと回避策

獲得金額と費用のバランス
  • 過労死の損害賠償で数千万円〜1億円超が見込める場合、弁護士費用(数百万円以上)を差し引いても十分に得られるメリットが大きい。
  • 適正な弁護士費用の見積りを事前に確認し、獲得見込み額とのバランスを検討する。

弁護士に依頼するタイミング

早期相談が望ましい
  • 過労死直後は悲しみで混乱が大きいが、証拠(勤怠記録やPCログなど)は会社が隠蔽するリスクもあるため、早期に弁護士へ証拠確保の協力を依頼するのが有効。
  • 労災保険の申請や不服申立にも期限があり、時間を浪費すると権利喪失リスクが高まる。
会社が非協力的な場合

監督署への労災申請で会社の証明欄を拒否されるなど、典型的な「労災隠し」が疑われたら、弁護士の介入で会社への情報開示を法的に要求する道が開ける。

裁判か示談か

示談で短期解決を目指すか、裁判で高額賠償を求めるか、弁護士と検討して方針を決める。会社の態度や遺族の希望次第で戦略を変えられる。

弁護士費用を賄うための工夫

立替・分割払

弁護士事務所によっては、着手金の分割払い後払いに応じてくれる場合がある。直接相談して交渉することが大切。

損害賠償金から精算

成功報酬型の場合、裁判や示談で得た賠償金の一部を弁護士費用として支払う形となり、依頼者が大きな初期負担なく依頼できる。

弁護士に相談するメリット

  1. 法的戦略の一貫性
    過労死の場合、労災保険申請安全配慮義務違反に基づく損害賠償を同時進行することが多い。弁護士が全体の戦略を見据え、証拠集めや主張を整合的に行う。
  2. 会社への情報開示請求
    会社が非協力的なとき、弁護士が調停・民事裁判手続きで証拠開示を求め、勤怠記録の改ざんサービス残業の存在を暴く。個人では困難な面を専門家が補う。
  3. 交渉・示談の強化
    弁護士が介入すると会社が危機感を持ち、示談交渉で高額解決金迅速な合意が得られることが多い。労災保険で不支給の際も、会社の責任を争う手段が確保できる。
  4. 裁判での専門的立証
    長時間労働やハラスメントの立証は高度な専門知識を要する。弁護士は医学的エビデンス産業医の意見も含めて総合的に主張し、勝訴を狙う。
  5. 精神的負担の軽減
    遺族が会社と直接対峙する必要がなくなるため、感情的な衝突を避け、法的問題に専念できる。特に葬儀や悲しみの中での手続きは弁護士が代行する意義が大きい。

まとめ

過労死や過労自殺の案件では、労災保険の認定申請会社への損害賠償請求など、複雑な手続きを並行して行う必要があり、会社が非協力的な場合はさらに困難を極めます。しかし、弁護士に依頼することで、

  1. 申請や裁判に必要な証拠集め(長時間労働記録、ハラスメント証拠など)
  2. 監督署対応や示談交渉・裁判に関する専門的な戦略
  3. 着手金+成功報酬など多様な費用体系を活用

といった対応を取ることができ、費用倒れを防ぎながら高額な救済を得るチャンスが大きく高まります。弁護士費用は確かに安くはありませんが、大きな賠償金を獲得できる見込みがある場合は非常に有効な投資とも言えます。

遺族としては、会社に対して安全配慮義務違反を主張し、精神的損害(慰謝料)や大きな逸失利益を回収したいと思うかもしれませんが、法律や判例に基づく主張・立証は専門家のサポートが重要です。弁護士法人長瀬総合法律事務所などに早めに相談し、費用対効果を踏まえながら最適なアクションを選択することが、過労死事件の解決に向けた第一歩となるでしょう。


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この記事を書いた人

⻑瀬 佑志

⻑瀬 佑志

弁護士法人「長瀬総合法律事務所」代表社員弁護士(茨城県弁護士会所属)。約150社の企業と顧問契約を締結し、労務管理、債権管理、情報管理、会社管理等、企業法務案件を扱っている。著書『コンプライアンス実務ハンドブック』(共著)、『企業法務のための初動対応の実務』(共著)、『若手弁護士のための初動対応の実務』(単著)、『若手弁護士のための民事弁護 初動対応の実務』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が書いた契約実務ハンドブック』(共著)、『現役法務と顧問弁護士が実践しているビジネス契約書の読み方・書き方・直し方』(共著)ほか。

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